Buraku Stories
はじめまして
私はニキ(Niki)で、「部落ストーリーズ」のオーナーと編集者です。
大学で2013年から2018年まで、ハイデルベルク大学で日本学と中国学を学びました。
2015年から2016年まで、東京学芸大学に留学しました。その後、国際基督教大学で
2020年まで社会文化分析という専門として修士課程を卒業しました。
2021年からハイデルベルク大学に戻り、日本学の博士課程を始めました。
部落問題に興味を持ったきっかけは?
日本学の文学と歴史授業の中、部落問題を聞きましたが、2015年から2016年まで日本に
留学した時に部落問題に興味を持ち始めました。日本の社会、詳しく言えば日本にいる
マイノリティについての授業を通い、部落問題のテーマが出てきた時、興味が熱心になりました。
自分自身がマイノリティであるため(ドイツに生まれ育てられた東アジア系)、経験している
差別とレイシズムを 単に「民族的、視覚的などに周りと違う」という理由だけで説明しました。
そして、「民族的にも言語的にも違うわけではない」にもかかわらず、部落民がいかに差別されているかを知り、以来、部落問題への好奇心が高め、今も続いています。
その上、背景をオープンにする部落民や、このテーマに関連する研究者や教授に会うことができ、部落での案内に参加できました。このテーマで研究を続ける上で最も大きな要因であり、
私の好奇心を持続させてくれたのは、国際基督教大学での修士課程で指導教官でもあった
クリストファー・ボンディーでした。
なんで「部落ストーリーズ」を作りましたか?
Project: Buraku Stories (プロジェクト:部落ストーリーズ)は2019年から始まりました。
修士課程中に、さまざまな部落民と、そして彼らが現在直面している問題について話をする
機会がありました。
日本では部落問題がほとんど語られていないこと、この話題に関する英語の文献は増えつつあるとはいえ、日本社会に関する他のトピックに比べればまだまだ少ないこともあり、少しでも部落民の役に立つものを作ろうと考えました。
部落ストーリーズの核心は、部落問題に関する情報をまとめ、広げることです。文献のデータベースを提供すること、部落問題に関連する用語の辞書を作成すること、そして最も重要なことは、情報を英語(およびその他の言語)にすることでによって、部落問題に興味を持っている人にとって簡単に調べることが出来るでしょう。